Contents
なぜフィリピンは移住先として人気があるのか
なぜフィリピンは移住先として人気があるのか?最大のポイントは以下3つです。
- 日本から近く、わずか1時間の時差
- 物価や不動産価格が安価
- 取得しやすい永住権
日本から近くわずか1時間の時差
ココに注目
フィリピンに永住したり長期滞在するとはいえ、何らかの手続きとか、ご家族と集まったり何かしらのご用事があるのではないでしょうか。
このため行き来の時間が短く、時差が開いていないのはかなりアドバンテージがあると言って良いでしょう。
物価・不動産価格が安い
物価
東京都の食品物価が100だとしたら、マニラは45.28。
都内のランチが1000円だとしたら、マニラは452円程度の金銭感覚でいるといいのではないでしょうか。
不動産価格
ココに注目
後述のとおりフィリピンは植民地時代を経て不動産契約が厳重に管理されている国であり、日本人でも不安なく不動産購入できる国です。
マカティ
富裕層に人気の都市マカティは最高グレードのコンドミニアムの平方メートル単価は都内都心の最高グレードマンションの25%程度。
取得しやすい永住権
フィリピンの永住権はかなり取得しやすいです。
さらに(後述するとおり)フィリピンと日本は親密な間柄にあり、貿易・軍事協力・政府開発援助(資金援助や技術協力)などで親日国として位置づけられています。
このため、フィリピンの日本人の受け入れについては他国よりも優遇されているようです。
さてそれでは永住権の種類について詳しく見ていきましょう。
永住権の種類
フィリピンには以下のような29種の長期滞在証があり、このうち日本人が永住権を取得する際に候補として上がりやすいのが特別永住権です。
このうち、FIRE(早期リタイア)や退職後に永住権を必要とする人が圧倒的に多いです。
このリタイア後に取得されやすく実質的に永住権と呼べる特別割り当て移住ビザ・特別居住退職者ビザ・特別投資家居住ビザについて詳しく解説します。
※ほかのビザについては短期間・就労目的など永住とは言えないので割愛します
特別割当移住ビザ(Quota Immigrant Visa)について
特別割当移住ビザは、フィリピンで取得できるビザの中でも取得条件の難易度が低めで人気のビザです。
クオータビザの取得条件
- 対象者:20歳を超える日米独それぞれ50人
- 就労:可 外国人労働許可証は特に不要
- 申請費用:2万ペソ
- 銀行預金:5万ドル以上(使途は自由)
ビザ取得にあたる注意事項
- 最低30日間はフィリピンでの滞在が必要
- 更新手続きは毎年必須
クオータビザのデメリットに挙げられるのがこの上の2点でしょう。この2点以外は特別なデメリットは見当たらないので初動と年一の手続きだけ済ませたいですね。
申請にあたり必要な書類
- 期限が有効なパスポート
- 銀行預金の残高証明
- 健康診断書
- 日本とフィリピンでの無犯罪証明書(それぞれ1通)
- 長期滞在する申請書
特別居住退職者ビザ(SRRV)の4種のビザについて
特別永久権はフィリピン政府下の退職者庁が出しているビザで、以下4種のプランがあります。
特別居住退職者ビザ・SRRV
スマイル | クラシック | 年金受給 | ヒューマンタッチ | |
対象 | 健康な50歳超の外国人 | 本国で障害者年金を受給している50歳超の医療を要する外国人 | ||
滞在制限 | なし | |||
就労 | 可(外国人就労許可証書が必須) | |||
供託金 | $20,000 | $10,000 | $10,000、さらに本国での障害者年金が月$1500超必須 | |
供託金の禁止事項 | 投資への転用 | ※投資への転用は可能 | 出金と投資 |
特別永久権ビザ取得者には以下のような特典があります。
盛りだくさんな特典
- 日本から受給する年金について非課税
- フィリピンへ出入国する手続きが不要
- 供託金を不動産取得のための資金にできる
- 中央銀行のルールを順守したのち、ビザ取得の供託金・投資で得られた利益を日本に還元してOK
- 運転免許証切り替え、社会保障ナンバーの取得に協力してもらえる
- 日本中を電車で移動できる切符Japan rail passが購入できる
特別投資家居住ビザ SIRV
特別投資家居住ビザはフィリピン政府「移民局」が発行する永住権ビザです。
以下の特定の投資先に出資してかつ以下の条件をクリアしていれば期限なしでフィリピンに滞在することができます。
- 対象者:21歳超
- 就労:可
- 申請費用:75,000米ドル
- 1年毎の更新費用:360米ドル
- 指定先に75,000米ドルを投資(フィリピンの上場企業・独立発電事業参与会社・製造業やサービス業に限った企業、フィリピン国債)
- IDカード:年一度更新が必要(ただし、特定の投資先への出資は3年に延長される)
75,000米ドルの投資がこの特別投資家居住ビザの絶対的鍵になるポイントで、2024年の日本円ベースで言えば約1,170,000円程度ですので、退職金を使って永住権を得る方も多いようです。
他は以下のようなかなりお得な特典もあります。
かなりお得な特典
- 家族の永住権も取得できる
- 健康保険使用可
- 日本政府から受給する年金から所得課税されない
フィリピンでの永住でボトルネックになりそうなトピックがすべて得点でクリアになっている、そんなお得な特典です
フィリピンってこんな国
それではフィリピンがどんな国なのか?さまざまな視点でお伝えしていきますので永住権取得をされるための情報としてご参考ください。
地理・気候
フィリピンは7600個以上の島からなる国。
3-10月は夏で1-3月が秋、平均気温が一年で31~28度程度を行き来するという寒さしらずの気候をしています。
7-10月は降水量が増え台風も起こりやすくなりますが、それを除けば比較的過ごしやすい国です。
人気の都市
フィリピンで人気のエリアは以下6つの都市です。
ケソン
人口 2,960,048人のフィリピンの昔の首都。都市計画で整備された場所であるため、渋滞ほぼなし。ロヨラハイツエリアでは元フィリピン大統領のアロヨ氏・フィリピン三大大学教授・エリートや中流階級以上の富裕層が住むことでよく知られています。
マニラ
マニラはフィリピンの首都であり、都市圏人口が2630万人と世界で6番目に多い場とされています。フィリピンのGDPの36%がマニラで占められ、カルチャー・教育・金融・技術・エンタメなどマニラから発信されものがやはり注目されているようです。
ダパオ
フィリピンで3番目に人口が多い都市。1903年に日本人が麻やココヤシのプランテーションを作り出したことが発端となり、日本人コミュニティが形成されてきました。現在ダバオの7割を占める農地・主要な産業として農業の礎が構築された場所です。
セブ
フィリピン第五の都市。観光地・リゾート地としてよく知られ、またスペインによる植民地時代の名残や建築遺産が立ち並んでいます。最近はIT産業の”アウトソーシング先”として伸びているようです。
言語
フィリピンでは第二言語が英語で、永住先として言葉のハードルが低い国として人気です。
アジア諸国の中で高校の進学率が最も高く、ティーンの識字率が95%と教育面でも不安が少ない場ですね。
治安
フィリピンの治安は他の東南アジア諸国同様にすりやぼったくりはあります。
しかし上述した人気のエリア4つについては、スラム街に近づかないようであれば比較的治安がいいと言えます。
食文化
フィリピンの食文化は植民地時代のスペイン、アメリカの影響を大きく受けていますし、それに限らずさまざまな料理を楽しめます。
フィリピンの米の生産は世界で5番目に多いものの、それを上回る消費量で万年米を輸入する状態だとか。
フィリピンの経済
1997年のアジア通貨危機について記憶している方もいらっしゃるはずです。
アジア通貨危機の震源となったタイでは不動産価格が高騰するなど実質バブル状態。
アジア通貨危機の余波を受けてフィリピンは混乱したものの、財政破綻国家崩壊や破綻した近隣の国よりはるかに立ち直りがよかった国として注目されていました。
現在経済成長諸国として有望視されるNEXT11の1国とされています。
フィリピンのDGPは堅調に伸びており、さらに人口推移から想定して経済成長があと50年は続くと考えられている有望な国です。
フィリピンの歴史
- 1521年~大航海時代のスペイン植民地時代
- 1898年~統治権がスペインからアメリカへ渡される
- 1899年 独立宣言によりフィリピン第一共和国が成立
- 1899~1902年 フィリピンの独立を阻止するアメリカとの戦争
- 1941年 アメリカを降伏させた日本によるフィリピン全土の占領
- 1943年 フィリピン第二共和制の成立で日本がフィリピンと同盟が結ばれる
- 1945年 フィリピン第三共和国成立
- 1965年~ フェルディナンドマルコスによる独裁制
- 1986年~アキノによるフィリピン第四共和国成立
- 1996年 アジア通貨危機
- 1922年ボンボンマスコル大統領
-
アジアンバンクキャピタルトラストの概要・Asian Bank capital trustの概要
こちらではWEBで口座開設できる海外銀行として知られるアジアンバンクキャピタルトラストの概要についてお伝えしています。 オフショア・海外銀行の口座開設先をお探しの方はご参考ください。 将 ...
続きを見る
▼移住するうえで、物件の資金計画をアメリカドルでする人も増えています。