2024年最新版・海外銀行の金利ランキング | 定期預金で好条件はアメリカの銀行

2024年版最新海外銀行の金利ランキングをお送りしています。

「ここでお伝えする日本の銀行に預ける外貨預金の金利」ではありません。海外にライセンス地がある銀行で行う預金の金利です。

それでは2024年版最新海外銀行の金利ランキングをお送りしていきましょう。

2024年版最新版・海外銀行の金利ランキング(定期預金)

以下が2024年版最新版・世界の海外銀行の金利ランキング(定期預金)です。

  1. ジョージア・バンクオブジョージア:9~11%(ジョージアラリ建て)
  2. アメリカ・アジアンバンクキャピタルトラスト:5~8%(アメリカドル建て)
  3. カナダ・ノバスコッティ銀行:~5.6%
  4. インド・バローダ銀行:4.65~7.65(インドルピー建て)
  5. カンボジア・アグレダ銀行:1.8~5.4(カンボジアリエル建て)
  6. フィリピン・メトロポリタン銀行:4.125~4.5(フィリピンペソ建て)
  7. ベトナム:アグリ銀行、ビエンティエン銀行:1.6~4.7(ベトナムドン建て)
  8. ベトナム:ベトコム銀行:1.6~4.6(ベトナムドン建て)
  9. オランダ・リブレA銀行:3%
  10. イギリス・バークレイ銀行:0.3%

アジアと、欧米オセアニアに分けて詳細をお伝えしていきます。

2024年最新版・アジアの海外銀行金利ランキング

アジアの海外銀行は金利が高い場合が多いです。以下ランキングとアジアの主要国の金利高き海外銀行一覧になります。

2024年最新版・アジアの海外銀行金利ランキング(定期預金)

  1. インド・バローダ銀行:4.65~7.65(インドルピー建て)
  2. カンボジア・アグレダ銀行:1.8~5.4(カンボジアリエル建て)
  3. フィリピン・メトロポリタン銀行:4.125~4.5(フィリピンペソ建て)
  4. ベトナム:アグリ銀行、ビエンティエン銀行:1.6~4.7(ベトナムドン建て)
  5. ベトナム:ベトコム銀行:1.6~4.6(ベトナムドン建て)

全ては現地通貨での定期預金

銀行名 ライセンス地 定期預金金利(%)
SBJ銀行 韓国 0.6~0.75
中国郵政貯蓄銀行 中国 1.48~2.00
HSBC香港銀行 香港 0.875~0.975
ベトコム銀行 ベトナム 1.6~4.6
アグリ銀行、ビエンティエン銀行 ベトナム 1.6~4.7
アグレダ銀行 カンボジア 1.8~5.4
BRI銀行 インドネシア
CIMB銀行 マレーシア 2.7
バンコク銀行 タイ 1.6~2.1
メトロポリタン銀行 フィリピン 4.125~4.5
(オンライン定期預金)
OCBC銀行 シンガポール 2.8
DBC銀行 シンガポール 3.2
バローダ銀行 インド 4.65~7.65
【参考】三菱UFJ銀行 日本 0.002

日本の銀行の金利の低さは言うまでもなし。

欧米・オセアニア

欧米やオセアニアの海外銀行はアジア諸国よりも金利が低めな場合が多いです。以下ランキングと欧米オセアニア主要国の金利高き海外銀行一覧になります。

2024年最新版・欧米・オセアニアの海外銀行金利ランキング(定期預金)

  1. バンクオブジョージア:9~11%(ジョージアラリ建て)
  2. アメリカ・アジアンバンクキャピタルトラスト:5~8%(アメリカドル建て)
  3. カナダ・ノバスコッティ銀行:~5.6%
  4. オランダ・リブレA銀行:3%
  5. イギリス・バークレイ銀行:0.3%

全ては現地通貨での定期預金

ライセンス地 定期預金金利(%)
バンクオブアメリカ アメリカ 0.03~0.15
アジアンバンクキャピタルトラスト アメリカワシントンD.C. 5~8
ノバスコッティア銀行 カナダ ~5.6
バークレイ銀行 イギリス 0.3
リブレA銀行 オランダ 3
バンクオブジョージア ジョージア 9~11%

海外銀行の選び方は「ポイント知らないと損する」

さて、海外銀行の金利の高さは魅力的ではありますが、それだけで選ぶとかなり後悔します。

以下海外銀行の選び方をお伝えしますので参考にされてください。

海外銀行の選び方は「ポイント知らないと損する」

  • 海外銀行で得られた利子であっても、”たいていの場合は”日本国内で納税しなければならない
  • 為替差損により、日本円に変えたときに大損する可能性もある

海外銀行で得られた利子であっても、”たいていの場合は”日本国内で納税しなければならない

前置きしなければならないのですが、「たいていの場合は日本国内で納税義務が発生するだけで、安全安心なケースはある」ということをお伝えしておきます。

世界各国の協定のような意味合いで、「非居住者による海外の銀行で得られた利子」の逃税防止の目的でCRSという制度が設立されています。

以下がその加盟国一覧です。このCRSという制度には、経済国の一員として加入するといったような意味合いがあり、今現在加盟していない国でもいずれは加盟するのが暗黙の了解のようになっているようです。

国税庁による2024年版CRS加盟国一覧

仕組みを図でお示しします。

CRS加盟国のモナコは、「モナコに銀行口座を持つ日本人Aさん」の口座情報を自動的に日本政府に開示します。

またCRSに加盟している日本は、「日本に居住して日本の銀行を持つアメリカ国籍Bさん」の口座情報をアメリカに自動自動開示しています。アメリカの場合はアメリカ国籍を持つ人が外国で逃税を防止するFATCAという税制があり、諸外国は二重の制度によってアメリカ国籍の逃税防止の協定に協力しています。

ココに注目

しかし驚くことにアメリカはCRSには加盟していません。日本人がアメリカに銀行口座を持っていても、アメリカは日本の国税庁に日本人の銀行口座情報を開示する義務はないのです。

海外銀行口座を保有したい人の目的として、日本政府からの秘匿性を挙げる人が多いです。

ココに注意

残念な事に上に挙げたランキングのCRS加盟国の海外銀行であればほぼ日本の国税庁に日本人の銀行口座情報を報告する義務があります。

しかしCRS非加盟国で特異中の特異な存在のアメリカだけは、世界の覇権国であり世界の基軸通貨を持ち、「CRSに入れ」と言われないだけの強力な権威があります。

つまり、これから金融所得課税などが強化されていく中で日本政府からの秘匿性を保有しておきたい場合、アメリカの銀行口座以外あり得ないくらいの強力なアドバンテージがアメリカの銀行にはあるのです。

さて、それではもう一度海外銀行の高金利ランキングを見てみましょう。この中で「CRS加盟国については青文字」で「CRS非加盟国は赤文字」にして表示します。

  1. ジョージア・バンクオブジョージア:9~11%(ジョージアラリ建て)
  2. アメリカ・アジアンバンクキャピタルトラスト:5~8%(アメリカドル建て)
  3. カナダ・ノバスコッティ銀行:~5.6%
  4. インド・バローダ銀行:4.65~7.65(インドルピー建て)
  5. カンボジア・アグレダ銀行:1.8~5.4(カンボジアリエル建て)
  6. フィリピン・メトロポリタン銀行:4.125~4.5(フィリピンペソ建て)
  7. ベトナム:アグリ銀行、ビエンティエン銀行:1.6~4.7(ベトナムドン建て)
  8. ベトナム:ベトコム銀行:1.6~4.6(ベトナムドン建て)
  9. オランダ・リブレA銀行:3%
  10. イギリス・バークレイ銀行:0.3%

ココに注意

CRS非加盟国がいずれ加盟国になったとき、その国の銀行口座を持っている人は「遡った年月の利息についての納税義務」を追います。

ジョージア・カンボジア・フィリピン・ベトナム、今はCRS非加盟国かもしれませんが、本当のところいつ加盟国になってもおかしくありません。

ココがポイント

CRS非加盟国として絶対なる立場を持つアメリカ以外に日本政府からの秘匿性を保有できる海外銀行は現状ないというのが本当のところです。

このような条件が叶うアメリカの海外銀行については、以下を参考にされてみてください。

CRS非加盟国の銀行口座を持つメリット・手続き方法も

海外銀行の秘匿性がまかり通る先はCRS非加盟国と呼ばれ、国外にお金を逃がしたい一定層に大変重宝がられています。 ここでは「銀行口座のCRSとは何か」「CRS非加盟国とは?その海外銀行口座を持つメリット ...

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オンラインで完結・CRS非加盟国アメリカの海外銀行アジアンバンクキャピタルトラスト

こちらではWEBで口座開設できる海外銀行として知られるアジアンバンクキャピタルトラストの概要についてお伝えしています。 オフショア・海外銀行の口座開設先をお探しの方はご参考ください。   将 ...

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為替差損により、日本円に変えたときに大損する可能性もある

これが一番わかりやすいポイントかもしれません。海外銀行は高金利が多いですが、向こうの通貨の価値が急激に暴落することもあります。

以下はトルコリラの暴落の推移です。トルコといえばかなりの高金利でよく知られていますが、暴落から上がってこない・上がる見込みがない・デノミされた(通貨単位の切り下げ)などが起こると、大損失を負うでしょう。

トルコリラの暴落

NIKKEI

 

この意味で、アジア含む新興国の銀行については「高金利だけど通貨の安定性で言うと未知数」の域を超えません。また、その国の情報は日本に良く入ってくるかどうかも重要でしょう。

そうした冒険ができれば新興国・アジア諸国の銀行でもいいかもしれませんが、リスクは低くありません。

ココがポイント

そうした意味で、世界の基軸通貨アメリカドル・CRS非加盟国のアメリカの銀行を選ぶというのは「それ以上の手堅い選択はない」というほどの資産防衛になるはずです。

CRS非加盟国の銀行口座を持つメリット・手続き方法も

海外銀行の秘匿性がまかり通る先はCRS非加盟国と呼ばれ、国外にお金を逃がしたい一定層に大変重宝がられています。 ここでは「銀行口座のCRSとは何か」「CRS非加盟国とは?その海外銀行口座を持つメリット ...

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海外に銀行を口座開設するメリットデメリット

海外銀行の口座を開設するメリットデメリットは海外ならでは。

海外に口座を持つというのはある意味それを許容できなければストレスでしかないので、許容できるメリットや旨味を感じられるなら資産形成に役立ちます。

メリット

  • 為替レートで円高になるとさらに有利
  • 海外ならではの高金利が適用される
  • 日本政府への秘匿性を保てる海外銀行の口座を選ぶと最強

デメリット

  • 為替レートで円安になると不利(金利による利息でカバーすればいいという考えもある)
  • 口座開設や維持をする上で費用が必要(渡航費用など)
  • 残高不足で口座凍結のケースもあり得る
  • CRS加盟国の海外銀行で年20万円超の利息がある場合、自分で確定申告納税する必要がある(海外銀行の金利デメリット)

特に為替レートに関しては常に動くものですので、一喜一憂するようでは「長く続けるのが必須の資産形成」も成り立ちません。

また、日本の銀行では口座の開設や維持に費用不要なケースが多いのでカルチャーショックのように思われるかもしれませんが、たいていの海外銀行は口座を開設維持するうえで費用が必要です。

やはりこれを上回るような資産形成のメリットがある場合はストレスなく口座を維持できるのではないでしょうか。

さて、海外銀行の口座開設では以下の3つのパターンがあります。

海外銀行口座開設の3パターン

  • オンラインで
  • 代理店を通して
  • 自ら渡航して

渡航も代理店を通す場合も費用が必要ですので、必要費用が利息や為替レート差などでカバーできるなど上回るメリットが感じられる人は長く資産形成を続けられるはずです。

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公認会計士事務所での決算業務実務経験を経て、FPとして受けた相談件数は18000名以上。契約の継続率・販売力・商品の品質に関するインターナショナルクオリティアワードを受賞。ほか受賞歴や業界内の取材受注多。現職は資産形成・不動産投資案件やインフラ契約のご相談を承るオフィスの代表FP、事業家。くわしくは「about」よりどうぞ。